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2012.06.01

進化過程の退化とは

wn120601.jpg
最近のカメラの進化と退化って自転車に
比較するとやっぱり道具ならではの
共通点があるなってひしひし感じました。

写真は最新のデジタルカメラでの一枚。
私の通勤路で怪しくたたずむ建物をパチリ。


今までのフィルムカメラならば
ここまで空や建物が明るく写らないし
ドラマチックな感じに仕上げるには
専用のソフトで加工が必要でした。
初期のデジタルカメラもココまでの
感度を上げるなんて無理。別の意味で
作品が出来たとも言えますが・・・

今ならばカメラの中ですべて
仕上げてくれる。
便利になったと感じました。


逆を言えば、全てをやってくれる。

その機能を付加するために開発者が
そのソフトの仕上げる指向性なんかを
かなりの時間をかけて作り込んだことで
もう撮る側についてはその理屈も判らずに
極端に言えばそんな理屈など判らなくても
その仕上りがある程度見えてしまう。

自転車でもそんなことは少しづつですが
起こっています。

これまでスピードメーターと呼ばれるものも
車輪径とギア比でスピードが割り出される
理屈が判っていたからたとえ、ホイールに
取付けられたマグネットとフォークの
母体側が接点になってスイッチになっている
そのくらいまでは理解しました。

でも最近の電気信号に関しては勉強をしても
わからない部分があります。
もちろん、変速タイミングを司るソフトの
部分まで知ることはできなくてもせめて
もう少し理屈を知っておきたい。

そう思っているうちは良いのですが
やがてその利便性に怠けて考えることを
止めてしまいそうな気がしているのです。

カメラに戻ります。
カメラの進化とは気軽に誰でもプロ風な
写真が撮れそうな気になったこと。
(私が感じるにプロとアマの差はむしろ広がっていると感じます)

退化はそれを機械の中でしか
満足出来なくなったこと。
携帯電話、PC、SNSの中でしか。

本来ならば、プリントする時に
いろいろなワクワクがあるし
それを飾る,誰かにプレゼントする
という行為はむしろ退化しています。

自転車の利便性という進化。
誰でも気軽に乗れる変速やブレーキという
操作が限りなく考えないでおこなえる
イヤ,やってくれる。

利便性に潜む退化。
これはあまり考えたくないですね。
たくさんあり過ぎるので。

別にネガティブな部分は語らずにおきます。
それは次の進化にとっておきたいので。




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