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2011.06.06

分解の恐怖と楽しみ

いつも見慣れているモノを分解する
バラす行為は少しだけの好奇心が
なければ出来ません。

例えばこのベルギ製のアレ。
片手で上蓋をスライドさせれば
必要な2、3粒が取り出せます。

で、メカニックの悲しい性。
まずはバラさないでひたすら
内部構造を想像してみます。

そんなこと言わずにすぐにバラせば。

いやいやこの想像することが
構造を知るにはすごく大事なのです。


wn110606.jpg

もちろん簡単な構造ですからそんなに
想像するのに時間はかかりません。
でも、このトレーニングがすごく大事。

そして、バラしてみます。
なるほど。

単純なものですがやっぱり、仕掛けが
ありました。

自転車にもこんな構造ブツがたくさん。
たの構造ブツより簡単で、そして外見が
ほとんどわかるものばかり。
最近ではサスペンションやハンドル周りの
コントロールレバーは少し難解ですが
それでもひたすら想像してバラしてみます。

こんなことを考え出したのは意外に最近。
90年代のメカニック時代です。
レース先でシフトレーバーの調子が悪い時に
うっかり外してはいけないボルトを
抜いてしまい本当にバラバラになった時。

実はレースも迫っており、海外の仕事
だから誰にも言えずに心はかなり
焦っていました。

そんな時に考えたのは自分自身が構造を
理解せずにそのモノを知った気になっていた事実。

残り少ない時に取った行為は
他の完成パーツをひたすら眺めて
構造を想像したこと。

不器用な私でもその考察はひらめきを
たくさん生んでくれました。

そしてバラバラになったパーツを
無事に組み立てて、おまけに
メンテナンスも出来たのです。

構造を知る、いや、知りたいと思うことが
メカニックにとってすごく大事なこと。
ちまたに沢山の自転車解説書がありますが
やっぱりというか予想通りというか
この部分にフォーカスして語られている
見せているものが少ないですね。

一般向けには特にこの視点が大事だと
思うけどな・・・



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